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碧しの/U30 部下の嫁

AV女優「碧しの」に関しては、これまでにも拙ブログにて幾度となく選取、言及してきた。AV界に長らく君臨して多種多様なジャンル作品に出演、数々のキャラクターを好演してしてきたことは、前回記事「碧しの/喪失と残響」(2020年4月1日)で述べたとおりである。彼女にはニンフォマニアや権高な個性を演じた作品も数多存在するが、個人的にはひとつの作品の幕開けにあって、奥床しく楚々とした女性として登場する作品を称揚しがちである。それは貞淑な女性が、関わり合う相手の執拗さに屈服して慎みを失ってゆく虚構であり、彼女の容貌・見かけからしても清淑な役どころがより相応しいように思われる。彼女はそうした役目を巧みに熟し、視聴者の観賞に堪えるレヴェルで体現できる女優であった。

今回採択した「性欲盛りなU30歳の部下の嫁に手を出した俺」は、4本の短編(とはいっても一篇約50分いうテレビドラマ一本並の尺である)からなるオムニバス作品の一篇である。メーカーが謳う作品の宣伝惹句には、“性欲溢れる20代後半の女たちは日々悶々!旦那の上司に身体を求められたら拒めない。久しぶりの快楽は妻という立場を忘れさせ淫乱女に変貌させる!”とあり、物語展開は内容を見ずとも容易に想像することが出来る。AV作品の個人的評価は、出演女優の容姿の好みや個々の性的嗜好によって大きく懸隔するものであり、本作への過度な賛称や強い選奨は極力控えたいが、本作はAVのドラマ作品に於いてはクオリティに長けたレーベル「アキノリ」の流儀の中にあってなお、細部の演出や佳境に向かうまでのプロット、共演俳優陣にも恵まれた優れた所産であると考える。(K)


「性欲盛りなU30歳の部下の嫁に手を出した俺」(「碧しの」篇)











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