徳江かな/ あこがれ かな先生
1年前にファーストIVをリリース以降、一定のスパンを経て作品を発表してきた徳江かな。4作目となる本作でも初作から披露してきた大胆露出は充分に踏襲されている。
グラビアモデルのイメージ作品では慣例的に用いられる“ルーズな衣装にノーブラ”という演出に於いて、乳房の先端部を両面テープ等で衣装に貼付する手法は、本来モデルが本意としないアクシデントを回避する意図によるものであるとともに、視聴者からは「見えそうで見えない」という擬かしさと強い扇情性を煽るものであった。こうした装置は衣装下で巧妙に掩蔽され、かつてはその存在を安易に感知されぬようモデルのポージングにも工夫がなされていたようだが(それでも動作とともに不自然に撓む衣装から装具の存在は周知の事実であったが)、昨今では装具の存在を映像内であからさまに明示する作品も登場するようになった。
彼女のデビュー作にもその片鱗をうかがわせるチャプターが存在するが、本作では緩んだ衣装を着用した彼女が、あろうことかサッカーに興じるというシークエンスが登場する。芝地を跳回り躍動する場面では、もはや装具の存在を隠そうとする作意など皆無であり、あたかもその強粘着性を誇るかのように激しく跳躍する。同編終盤では、大きくはだけた衣装と上半身を繋ぐのは胸の装具貼付部のみ、という状態にさえ至る。本チャプターが作品の佳局であることは確然たるものだろう。衣装が肩から落ち胸元まで露わになる覚束ない状況の中、彼女は着衣の乱れに一向に動じることなく一心にボールを追い続ける。
「僕のあこがれ かな先生」 2018/11/22 発売 ギルド(DVD)